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2006年6月



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お叱りのお言葉,ご意見など
画廊主
   の
独り言

このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。                天野画廊 天野和夫

11月分
12月分
10月分
12月分
2月分
2006年1月分
2月分
3月分

ちょっとほほえましくて、しかしよく考えるとぞっとする報道だった。3,4日前だったが、NHKの朝の
ニュースの合間に、アメリカの国防省で働く柴犬が紹介された。爆発物を見つける特殊な訓練を
された日本の柴犬が、身の丈が倍以上あるヨーロッパ系の猟犬に混じって、優秀な成績をあげて
いるといったレポートだった。体格のハンディにもめげず、とつい思ってしまってけなげな感じに心
が引かれた。ご丁寧にも戦闘服姿のパートナーと寝食を共にしている話も紹介されたり、小学生
たちが「犬が爆発物を見つけるなんてすごい!」と絶賛するシーンもあった。日本の柴犬がこれだ
けほめられると悪い気はしない。だがなんだか少々おかしい。柴犬は何十匹もいる同じ訓練を受
けた犬のただの一匹に過ぎない。特別に成績が良いと言うコメントもなかった。血統は柴犬だが、
何世代もまえからアメリカで育った柴犬かもしれない。この犬は、日本向けの放映のために、ただ
モデルに使われただけではないのか?
おりしも日本の国会では、共謀罪の法案を審議中だ。国際テロ対策の条約を批准するのに必要
な法案という政府のふれこみだが、集会や表現の自由を著しく制限するこわい法案だ。
結局、国防省の柴犬は、日本の世論を懐柔するための宣伝材料で、これは明らかな情報操作
といえる。羊の皮をかぶったオオカミには気をつけましょう!

国防省で働く柴犬

6月4日

5月分

あじさいの季節

6月7日

桜のあとにはつつじ、そして今はあじさい。梅雨が近づくのを告げるかのように咲き始めた。美しい
花ではないが、好きな花のひとつだ。昔私が育った家の壁沿いに、あじさいの大きな株があって
道を行き交う人たちが、「きれいなアジサイですね。」とほめてくれたのを憶えている。いくつもの大
輪の花が、それは見事だった。やがて、高度成長期を迎えると、見知らぬご近所さんが増えて、
大輪のあじさいが年を追うごとにひとつ、ふたつとなくなるようになった。数年後には葉だけになり
さすがのオフクロも、「花を折らないでください」と書いた紙を貼り出した。翌年には、なんと一夜の
うちに、丸坊主になってしまった。子供心にもショックだった。

拉致被害者・横田めぐみさんの夫とされるキム・ヨンナム氏に、ヨンナム氏の母が北朝鮮に行って
面会する事が決まった、というニュースを見た。驚くほど早い北朝鮮の対応だが、北朝鮮の筋書き
通りに事態は進んでいる。もともと、めぐみさんの夫キム・チョルジュが、韓国から拉致されたキム・
ヨンナム氏と同一人物であると漏らしたのも北朝鮮当局だ。そのときから緻密な筋書きが描かれた
と見てよい。当然次のニュースは、北朝鮮での母と子の面会、その席で、横田めぐみさんはすでに
死亡したとヨンナム氏が自らうその証言をする。そして生存説をとる日本政府を非難する声明を北
朝鮮が出す。これで拉致問題は「解決」したことになる。北朝鮮が早い決着に走る理由は、日朝国
交回復にある。国が破産するまでに国交回復を果たし、日本から莫大な資金援助をうけることにあ
る。北朝鮮はアメリカにマカオの銀行口座を凍結されて、今は一刻の猶予もならない状況だ。国の
死活問題がヨンナム氏の証言の如何にかかっている。親子の情を逆手にとって、政治のえさにする
手口ほど汚いものはない。

拉致問題はどうなる?

6月9日

イラクに派遣されている自衛隊の撤退が決まった。とはいってもそれは、陸上自衛隊のことで、
逆に航空自衛隊は、新たに首都バグダットへの物資の空輸のために強化される。輸送機は
足が遅くて図体が大きいだけに、ミサイル攻撃の格好の標的になる。それでも小泉首相が踏み
切ったのは、アメリカからの強い要請があったからだと思われる。この問題と、アメリカ産牛肉
の輸入再開が、近く行われる日米会談でのブッシュ大統領に対する「お土産」だと言われてい
る。どちらも日本人の命がかかっている問題だ。軽軽しくイエスを連発してもいいのだろうか?
ポスト小泉が、阿部か福田か、今のところわからないが、どちらが新しい首相になったところで
この「置き土産」は一発で政権の命取りになる。そのとき小泉は、自ら撒いたタネに対する責任
をどうとるのか、しっかりと見ておこうと思う。任期が終わってしまえば関係ありませんとは、まさ
か言わないでしょうね。

イラクとアメリカ産牛肉

6月21日

いよいよ本格的な梅雨が始まった。朝からしとしと雨が降る。困るのは、画廊に人が来ない事。
「見てもらってなんぼ」の展覧会に、人が来ない事は致命傷。まあ、でも相手が天気だけに、文
句のいいようがない。普段は一日に数十人の来場者があるが、雨の日は桁オチ。先週の雨の
日はわずかに4人だった。
こんな日は、資料の整理にぴったりだ。住所変更をほったらかしにしたままの顧客名簿を書き
換えいるうちに、ご無沙汰している相手を見つけ、電話してみたら、贈答用に版画が売れたと
言うような事もある。画廊で管理している主力作家の略歴に、最近の展覧会の記述を追記して
いると、付き合いが始まった経緯がはっきりして、新たな発見があったりする。逆に、何年も記
述がない作家には、展覧会が途切れた理由に思いをめぐらす事もある。
そういう作業が、いまは全部パソコンのキーボードで叩き込まれてゆく。昔は商売道具は電話
1本で、あとはドキュメントを綴ったファイルと紙焼き写真が棚に並んでいた。やがてFaxが入り
瞬時に海外と交信できるようになった。文書もワープロで管理できるようになったが、他の機種
との互換性がなく、5年くらいでお蔵入りとなった。パソコンは便利だが、プリンターやスキャナー
デジカメなどの周辺機器がけっこう場所をとる。
団塊の世代の私の年齢で、パソコンでメールをこなせる割合は50%弱、ちょうどパソコン世代の
分岐点だ。出来ない連中にくらべて、ちょっとだけ若い気分になれる。

梅雨の日の仕事

6月22日

7月分
8月分
9月分
10月分
11月分
12月分