2009年9月
このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。 天野画廊 天野和夫
現在大阪では、大阪府と大阪市がタイアップして、「水都2009」のイベントを展開している。府と市が協調
した初の大型イベントだが、認知度はきわめて低い。画廊に来る人のほとんどが、見に行っていないと言
う。かく言う私も、川に浮かぶ巨大なアヒルや、空き缶で作った魚などを、通りすがりに見るだけだ。
有名な北川フラムが総合プロデューサーを務めているが、この人は、2000年に、越後妻有アートトリエン
ナーレを成功させて以来、村おこしや町おこしなどの地方イベントには、引っ張りだこの存在になっている。
彼は、確かに地方では手腕を発揮するが、果たして、大阪という中規模(あえて大規模とはいわない)の都
市では、どうなのだろうか?前年まで彼は、大阪府が主催した「カレイドスコープ」というイベントの総合ディ
レクターを務めたが、そのときにも、やはり同じことを感じた。このミスマッチ、実は大きな問題で、結局は税
金の無駄使いにつながる。
水都2009
9月30日
2009年