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お叱りのお言葉,ご意見など
画廊主
   の
独り言

このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。                天野画廊 天野和夫

2006年
2008年

明日は2月3日、節分。文字通り、季節(冬と春)を分かつ日。このあと、バレンタインデーも控えているから
ちょっと心がうきうきしはじめる。と思いきや、浅間山についで、桜島が噴火した。日本は火山列島だから
警戒が必要だ。とはいっても、地震同様、正確な予知は不可能だ。
浅間山と桜島は、ずいぶん離れているが、地中のマグマがつながっていることは小学生でも知っている。
地球儀を見ると、太平洋を北上する火山脈が、九州で左右にわかれ、右は四国から本州を北上、富士山
を通って、アリューシャン方面へ。左に分かれた火山脈は長崎県から韓国・済州島へ、北朝鮮の有名な
観光地・白頭山もカルデラらしいので、そのへんまで行っているようだ。ま、どちらかというと、これは支線。
本線は日本列島の下を走っている。これが活発化しているなら、怖い話だ。昔は、人身をパニックにおとし
めることを理由に、発表を控えていたが、今は情報公開が原則。確か10年程前には、地下街が水浸しに
なったらどうなるかというビデオがあったように思う。いま、火山の大きな噴火が起こったらどうなるかという
ビデオは、ないのだろうか。

浅間山、桜島、さて
その次は?


2月2日

自民党を中心に、不況の打開策として、「政府紙幣」の導入を企てる動きが出てきた。現在の紙幣(日銀
券)以外に、もうひとつの通貨を発行しようとするものだ。はっきり言って、これは愚作中の愚作。経済の
何たるかを知らない無知な人間の発想だ。近くは中国の二重通貨制を見るがよい。遠くは第二次大戦中
の戦費のために発行された「軍票」、あるいは明治維新のころの「西郷札」。どれも成功したためしがない。
それどころか、本来の通貨の足を引っ張る「悪しき通貨」であることは自明の理。こんな簡単な経済の初歩
を知らない人間が、国会議員であるとは、情けない限りだ。
日ごろ何気なく使っている通貨は、実は、供給量が国民総支出の範囲で、きわめてコントロールされている。
必要以上に供給されれば、たちまちインフレが発生する。必要に満たなければ、デフレだ。一国の支配者が
勝手に紙幣を増刷すればいいというものではない。これに手をつければ、政権だけでなく、国が滅亡する。
つまるところ、通貨の発行は、国家権力の発動の一種だ。それは社会主義であろうと、資本主義であろうと、
同じこと。戦後のアメリカが衰退して、今日のリーマンショックを迎えるに至った理由は、ドルの垂れ流しによ
るドルの権威の失墜にある。こんな簡単なことがわからない人間が、日本の国会議員に何人もいるというの
は、信じられないことだ。

政府紙幣は愚作の
きわみ


2月7日

中川財務大臣がG7の後、ヘロヘロの酩酊状態で会見に臨み、醜態をさらした。その動画が、瞬く間に世界に
配信された。恥ずかしい限りだ。世界の大不況を目の前にして、世界中からのブーイングがそそがれている。
問答無用。こんな大臣は即刻更迭しなければならない。会社ならば懲戒免職だ。もちろん退職金も出ない。
この財務大臣、故中川一郎の後を継いで政界入りをした二世議員。麻生総理の盟友らしい。だから総理に
遠慮して、自民党の中ではだれも叱責しないばかりか
擁護する連中ばかりだ。この内閣は、本当に末期症
状を呈している。低迷する株価を上げる最大の特効薬は、1万2千円の給付金でもなく、補正予算の成立でも
なく、ただただ麻生内閣の退陣だという兜町の言い分は、大きな説得力を持っている。
この際、国会議員全員に、記者会見免許証を発行し、抜き打ちの飲酒検問をしよう!それがだめなら、われ
われが持っている運転免許証に、「ごっくんならだめですが、たしなむならいいですよ」というお墨付きを書いて
もらいましょう!国の命運を左右する政治家としての自覚もなければ、資質もない。

財務大臣の
ヘロヘロ会見


2月16日

朝には、麻生首相から続投せよという命令があったので、やると表明したのに、それから病院へ行って帰って
きたら、補正予算案が通ったら辞任すると会見。夕方には、即刻辞任と発表。なんということだ。朝令暮改どこ
ろではない。やめるならやめるで、昨日の段階でやめたらよかった。
それにしても国の要の財務大臣が辞めても、この国は動く。政治家なんていなくてもいいのだ。それで官僚政
治の打破だなんて、ちゃんちゃらおかしい。麻生さんは、国の中枢にいながら、国が見えていないのだ。指導
者としては、完全に落第。内閣の自己崩壊が、ほんとうに始まっている。

内閣の自己崩壊
はじまる?


2月17日

麻生首相が、外国の政府首脳として、最初にオバマ大統領の正式招待を受けて、ホワイトハウスで会談に臨
んだ。時間にして1時間20分。いわゆる日米首脳会談だが、ブッシュと小泉のときよりは、ずいぶん小ぶり。昼
食会すらなかったという。それもそのはず、招かれたというよりは、日本側から強引に申し込んだらしい。準備
不足は承知の上。そうまでしても、麻生はこの会談を、自らの支持率アップにつなげたかったのだろう。問題は
無理やりねじ込んだからには、お土産を持ってゆかねばならない。お土産は今回、ドルの威信回復に前面協力
すること。具体的には、アメリカの国債を日本が大量に引き受ける約束をすることだ。それが「日米同盟」の維持
につながるというのが、歴代日本政府の基本姿勢。
ところで、「日米同盟」って、何だろう。特別に「日米同盟条約」なる国際協定文書があるわけではない。日米安
保条約を基軸とする日米関係を称して「日米同盟」というらしい。同様の安保条約が、アメリカと韓国の間にもあ
る。かつてはアメリカとフィリッピンの間にもあった。だから、韓国でも「韓美同盟」という表現があって、ノムヒョン
政権下で同盟関係が弱められた反動で、イ・ミョンパク現大統領は、同盟強化を公言している。
テレビで放映された会談の冒頭部分では、麻生首相の尊大ぶった態度が気になった。「No1のアメリカと、No2
の日本が協力して」という言葉を口にしたときの表情は、自信に満ちたというよりは、自分を大きく見せようという
下心がうかがえた。オバマには、きっと「この程度の男」と見透かされてしまったに違いない。
今回の会見が、政治的ショーにもならなかったのは、会見後の共同発表がなかったことで、はっきりした。麻生
首相の、個人的なスタンドプレイの代償に、多額の米国債だけが押し付けられるのは、ごめんこうむりたい。

何のための日米会談?

2月25日

北朝鮮が、ミサイルの発射準備を進めている。膠着状態の6カ国協議で有利な立場を構築するため、もっと言え
ば、各国からの援助を勝ち取るために、あえて出した賭けだ。アメリカが、ブッシュからオバマに代わったことで、
牽制球の意味もある。もし発射されれば、日本のイージス艦から迎撃ミサイルを発射するらしい。アメリカも、独
自に迎撃ミサイルを発射するらしい。北朝鮮は人工衛星だといっているが、テポドンの延長であることは、はっきり
している。北朝鮮の狙いは、ただ一つ。日米のミサイル迎撃能力を見極めることだ。実際に、北朝鮮が発射すれ
ば、日米から5,6発の迎撃ミサイルが発射される。迎撃するためのコストは、とてつもなく高価だ。
ロケット本体を小型軽量化することで、飛距離を伸ばし、燃料を少なくすることができる。そのために、ロケットの胴
体にアルミニウムを使う。そのアルミニウムは、日本の新潟港から万景峰号で積み出したスクラップ自動車のア
ルミホイールが原料だ。北朝鮮には、鉱石からアルミを精錬する能力はない。それを考えると、日本は、自ら積み
出した原料で北朝鮮が作ったミサイルに、標的にされている。なんともわけのわからない話だ。武器は自国で消費
する限り、拡大再生産にはならない。このことをよくわかっている北朝鮮は、イランやアフガンなどの反米勢力に武
器を輸出して、金を稼いでいる。北朝鮮にとっては、優秀な輸出産業なのだ。今、北朝鮮が進めている発射準備は
自ら開発したミサイルの性能を、世界にアピールする絶好の機会になる。
この一連の行動にブレーキをかける有効な手段は、ただ一つ。日本から中古自動車のアルミホイールを輸出しな
いことだ。

テポドンは
発射されるか?


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