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お叱りのお言葉,ご意見など
画廊主
   の
独り言

このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。                天野画廊 天野和夫

2006年
2008年

今日から新年度が始まった。企業では、新入社員を迎えて、入社式が行われる。大学では、新入生
を迎えて、入学式がおこなわれる。昨年秋に始まった世界同時不況が、世の中すべてを覆っており、
式の挨拶には、どこも厳しい言葉が連発される。まさに激動の時代の幕開けだ。その中で、たった一
つ、浮世離れした国がある。北朝鮮だ。今週末にも発射されるミサイルは、どうやら金正日の後継者
が決まったことのセレモニーとして行われるらしい。セレモニーに失敗は許されない。だから、威信を
かけて成功させるに違いない。新しい指導者を祝うなら、ミサイルよりも食料の配給を全国民に行うほ
うが、よほど実情にあっていると思うのは、私だけだろうか。
ところで、専門家によると、その後継者というのは、あの金正男なのだそうだ。日本に密入国して、東京
でさんざん遊んだあげく、密入国がばれてそそくさと第3国に出国したあの男だ。あの放蕩息子が後継
者だなんて、北朝鮮人民は、よくよく恵まれない。時代錯誤もはなはだしい限りだ。

激動の時代の幕開け

4月1日

今日にもミサイルを発射するという声明を北朝鮮が出したというので、昼前から緊張して構えていたら
政府が、「何らかの飛翔体が発射された」と発表した。その5分後に、この発表は取り消された。警戒
システムの誤作動と伝えられたが、実は人為的なミスだった。今回は、実戦に準じた初のケースだけ
に、人為的なミスというお粗末な結末に、がっかりしたのは私だけではないだろう。警戒システムの第
一報を発する現場の責任者には、数百億、数千億の迎撃システムの消費が、重くのしかかっている。
場合によっては、それと比べ物にならないほどの人命も、のしかかっている。とてもミスでは済まされな
い。自衛隊の評価が、これで一気に地に落ちたといえる。考えても見よう。クリントン国務長官は、北朝
鮮の今回のミサイルを迎撃はしないと言い切っている。この件に関しては、少なくとも日米安保条約が
適用されないわけで、日本としては、明らかに裏切られた形だ。ノドンに較べて、射程距離が伸びたと
はいえ、まだまだアメリカ本土に対する脅威ではないという読みがあるのかもしれない。それよりも、今
回は、じっくりとその性能を分析するためのデータを集めたいのだろう。また、背後にひかえる中国に対
する遠慮もあるという見方をする識者もいる。いずれにせよ、きわめて冷静だ。近隣国としての日本だけ
が、ボルテージをあげているというのが実情のようだ。たしかに、北朝鮮にとっては、イランやシリアを相
手にこのミサイルを売り込みたいわけで、今回はそのためのパフォーマンスにすぎない。国家的な商談
を成功させるためには、なにがなんでも成功させるだろう。国際政治の現実は、まだまだ力と実利の原
理が支配している。日米安保条約も磐石の盾ではない。国際的視野を持った政治家が、今こそ求めら
れている。
日本とアメリカ、中国の出方を見るために1日様子見とした北朝鮮だが、これでそれぞれの手の内はわ
かったのだから、おそらく明日にでもミサイルを打ち上げるだろう。

ミサイル発射は明日?

4月4日

松竹芸能所属のタレント北野誠が、芸能界から完全に引退するという。私は、別段北野誠のファンでは
ないし、どういういきさつで芸能活動を辞めることになったのか、詳細を知っているわけではない。ただ、
あまりに突然の出来事だったし、報道では「不祥事」によりとしか伝えられていないので、ネットで少し
調べてみる気になった。引退という重い出来事が、ただの「不祥事」で済まされるのは納得がいかない。
どうやら、人気のトーク番組で、ある宗教団体に属するタレントの悪口を言ったのが原因らしい。それが
事実かどうか、確かめるすべはないが、闇から闇へ葬られることには恐怖を感じる。関係者は、ことの
仔細を明らかにすべきだと思う。

北野誠は
何をしたのか?


4月15日

失われた10年というのは、もともと経済用語で、直接的には、第二次大戦後のイギリスの深刻な経済
危機をあらわした言葉だ。英語のThe Lost Decade の訳語である。経済が、たまたま10年周期で後退と
回復をくりかえすという学説があって、この表現はイギリス経済がサッチャー首相の手腕により回復し
てからも、広く他国の経済の盛衰にも適用されるようになった。日本でも1990年ごろのバブル崩壊には
じまる長期の低迷に、この言葉が使われている。
昨年来のアメリカ発の世界同時不況に対しても、この言葉がまた用いられるようになった。つまり、向こ
う10年は、経済の回復が見込めないことを意味している。疫病神のようないやな言葉だが、最近東京で
は、美術界の低迷にもこの言葉を使うケースが増えているという。いわく、ミニマルアートの終焉、すな
わちモダニズムの終焉以降、美術のメジャーなトレンドが生まれなかったこと、言い換えれば、ポストモ
ダンの掛け声が空振りに終わったことを称して、失われた10年という。
東京流に言えば、やっと2000年を境に、村上隆と奈良美智の登場で、失われた10年にピリオドが打たれ
たらしい。だが、この二人ももう食傷気味になってきたのに加え、アメリカ発の大不況のせいもあって、こ
れからまた失われた10年がやってくるかもしれない。この説明は、なるほどとおもわせるところもあるが、
正直言って、大阪人の私には好きにはなれない。何かしら感じる違和感の正体は、今のところはっきりし
ないが、もう少し時間がたつと、見えてくるような気がする。

失われた10年

4月19日

麻生内閣の支持率が、急速に回復している。つい2,3ヶ月前に十数パーセントだったのが、いまや30%
に迫ろうとしている。何がそうさせたのか、理由ははっきりしている。民主党の小沢党首のスキャンダル
に人心が離れてしまったのだ。その分、麻生に支持が回ってしまった。いわば、相手の失点で、漁夫の利
を得た格好。もちろん定額給付金や高速道路の1000円均一政策など、人気取りの場当たり政策が功を
奏していることもある。だが、定額給付金については、民主党が主張していた定率減税のいいとこ取り、高
速道路の1000円均一については、同じく民主党が主張していた償還済みの高速道路の無料化のいいとこ
取りにすぎない。コピー商品を、本物より先に発売する行為は、信義にもとる。定額給付金は、1回限りだし、
1000円の高速道路は特別措置で、いつでも元に戻せる。選挙民が、いとも簡単にこんなエサに釣られるの
かと思うと、選挙って何だろうと思ってしまう。その陰で、100年に一度の不況を乗り切るためだといって、10
兆円を超える補正予算を組み、禁断の赤字国債を増発する。赤字国債のツケは、確実に国民に回ってくる。

民主党追い落とし作戦が猛進している。二世議員を禁止しようとする施策が、なんと自民党の中から叫ば
れだした。これはもともと民主党が言っていたことだ。他人の看板を勝手に引っ剥がしても許されるのが、
政治の世界らしい。しかも、自民党が、こんなことに本気で取り組むはずがない。今でも、麻生内閣の7割
は、二世議員で占められている。自分で自分の首をしめる人間が、どこにいるか。選挙目当てのにわかマ
ニフェストであることは、明白だ。それにしても、民主党のふがいなさよ。

支持率急速に回復?

4月24日

民主党のふがいなさ

4月25日

豚インフルエンザが大流行の兆しを見せている。発信地のメキシコでは、多数の死者が出ている。このウ
イルス、豚から直接に人間が感染するのではないという。人間のインフルエンザのウイルスと、鳥インフル
エンザのウイルスが、豚の体内で新種のウイルスに変異して、人から人へとうつるウイルスに進化したも
のらしい。鳥インフルエンザ用のワクチンも効かないそうだ。自然をわがもの顔に改造したツケと見るのは
簡単だ。だが、実際、この新しい脅威に、われわれはどうすればいいのだろう。

豚インフルエンザ

4月28日

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