2007年6月
このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。 天野画廊 天野和夫
日本には今、指定管理者という亡霊がさまよっている。日本のすべての公権力が、この亡霊に
加担して、神聖な同盟に加わっている。かつての首領とその取り巻き、右へならえの後継者と
保身をはかる公務員たちが、民間活力の導入という錦の御旗のもとに、サービスの切り下げ競
争にまい進している。亡霊は自ら丸投げを奨励する。搾取の奨励だ。サービスの受託者は、こ
れにより、サービスの実質的値上げを強要される。この亡霊は、一方では官のスリム化という看
板を背負っているが、主人の官には逆らえない。それどころか、亡霊の下僕を新たに雇い入れ、
肥大化する。
はたして、指定管理者制度って、何なのか。興味ある人は、以下のサイトに目を通してほしい。
指定管理者制度とは:
http://houmu.h-chosonkai.gr.jp/siryoukan/fukusisi%20jissenjyourei%205.htm
大阪府の指定管理者制度:
http://www.pref.osaka.jp/gyokaku/shiteikanrishaseido.htm
中には、指定管理者制度を適用しない組織もあるらしいから、話はややこしくなる。例えば、文化
情報センター。これが「ほっとなにわ塾」という愛称があるのを、初めて知った。ここは府の直轄だ。
サイトは以下。
http://www.pref.osaka.jp/gyokaku/oyake/16pdf/02.pdf
いろいろ考えた挙句、指定管理者というのは、派遣社員のようなものだとわかった。ただ働くだけで
役にたたなくなれば、ぼろ布のように捨てられる。
指定管理者という亡霊
6月14日