2月分
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2008年5月



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お叱りのお言葉,ご意見など
画廊主
   の
独り言

このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。                天野画廊 天野和夫

2006年1-12月分
2008年1月分

橋下知事が、平松大阪市長と会談をしている様子を、先日テレビで見た。文化に対する所見の相違が
見えて、面白かった。一言で言えば、市長は「文化は育てるもの」に対して、知事は「文化は残るもの」。
どちらも正しいのだが、これは正しいか正しくないかの問題ではない。文化に対するかかわり方が問わ
れているのだ。その点では、市長は、「参加型」、知事は「享受型」なのだろう。それぞれ、母体である放
送人・弁護士の仕事の仕方の違いが、如実に出ている。方や命題にコミットしてゆく態度、方や命題を演
繹的に展開してゆく態度。どちらも大切なことなのだが、あえて言えば、私はまず参加するほうを取りた
い。やることをやってから、もらうものをもらいたい。人として謙虚でありたいと思うからだ。

市長VS府知事

5月19日

中国・四川省で阪神大震災の何十倍もある規模の地震が起こって2週間になる。地震の予知は非常に
難しい。それはわかっているのだが、地球温暖化と、どこかでつながっているのではないかという気がし
てならない。大きな地球のことだから、むずかしい理論や数式があるのはわかる。だが、素人にもわかる
こともある。
中国の内陸部では、砂漠化が進んでいることは事実だ。地球温暖化と砂漠化の関係は、どうやら相関関
係にありそうだと思われているが、地震と温暖化の関係に踏み込んだ研究は、まだ進んでいるとは思えな
い。それは、地球の温暖化に関係なく、地球のプレート理論で説明ができるとされているからだ。だが、プ
レート理論はわかるとしても、地球温暖化で、それが加速されることはないのだろうか?
つきたてのもちを丸めて、数日間放置すると、表面に亀裂ができる。もちろん乾燥が原因だ。今地球規模
で、これが起こっているのではないか。そうだとしたら、これからは保湿性のある沿岸部よりも、乾燥化が
すすむ内陸部で、より地震の頻度が高まることが考えられる。今回の四川省の地震はその警鐘のような
気がしてならない。この素人の発想を、誰かが学問的に証明してほしいと思う。もちろん素人のたわごとと
いう結果が出てもかまわない。それならそれで、安心できるのだから。

地球温暖化と地震
との関係は?


5月29日

産経新聞によると、橋下知事は、1100億円にのぼる財政削減をしようとしながら、「大阪ミュージアム構
想」をたてて、100億円にものぼるイベントをやろうとしている。その第1弾が、御堂筋イルミネーション計
画で、歴史的建築物をライトアップしながら、大阪府の所蔵美術品を要所に配置してゆくという。もともと
美術館建設を前提に、「大阪トリエンナーレ」というコンペティションで集めた作品が、倉庫に眠ったまま
なのは、確かに残念なことだが、あまりにもご都合主義としか思えない。
美術品は、収集・保管・修復・研究という諸過程をへて、美術館のアイデンティティーと一体化してゆく。
たとえば、大英博物館は、ギリシャ・ローマの宝物であふれているが、大英帝国の威光を見せてくれる。
ロゼッタストーンを見るには、それなりの覚悟をして、この博物館を訪れて、初めて感動が生まれる。

そのものだけを、周りから切り離してみせられても、果たして感動や意味はあるのだろうか。安っぽいポ
ピュリズムほど始末の悪いものはない。ましてや、そのために、新たな財政支出をするなんて、本末転
倒のきわみだろう。この程度の意識しか持たないこと自体が、今の大阪の大問題なのだ。

くたばれ!「大阪
ミュージアム構想」


5月22日

6月分
4月分
8月分