2006年1-12月分

このページは、天野画廊の画廊主・天野和夫の、きわめて個人的な出来事を綴ったものです。
画廊の仕事が、一見個人的であるにもかかわらず、社会的な機能を果たしているありさまを、
おわかりいただけるかと思います。
自他ともに、プライバシーには慎重に配慮いたしますが、うっかりと逸脱している場合は、すみ
やかにお叱りのお言葉をお願い申し上げます。                天野画廊 天野和夫

画廊主
   の
独り言
お叱りのお言葉,ご意見など
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2008年2月

2004年6-12月分
2005年1-12月分
2007年1-12月分
2008年1月分

中国から輸入された冷凍ギョーザで、たくさんの人が中毒にかかって問題化している。食品の
安全性は、もちろん最優先課題だが、いまや海外から輸入される野菜や加工食品の半分以上
が中国産だというから、事は重大だ。以前から、中国産のうなぎは注意したほうがいいと聞いて
いた。うなぎの蒲焼は好物だが、ここ3年ほどは口にしていない。だが、中国産の食材抜きの食
事が考えられなくなった現在、食べずに済ますことは出来ない。
安い食材を求めて、商社が海外に発注すること自体は、悪いことではない。現地で、日本流の
厳格な品質管理を求めることも、悪いことではない。だが、その品質管理を維持し、チェックする
体制が問題だ。国際政治で言われる日本の危機管理の甘さに通じるものが、食材の輸入にも
あるような気がしてならない。
昔聞いた話だが、中東に日本の電気炊飯器を売り込もうとしたときに、失敗を重ねた挙句、焦げ
ができるように改造したとたん、飛ぶように売れ出したという。この話には、相手のニーズに合わ
せる事が、満足につながるという前提がある。日本人向けに味付けされたギョーザを作ることが、
中国人にとって、満足感につながっているだろうか?日中間の過去の歴史問題、中国の農村の
貧困という背景の中で、日本向け専用に、日本語のパッケージに詰め込まれる食品を、ただ黙々
と、流れ作業でさばいていく。そういえば、又その昔、終戦直後のアメリカ向けの日本製のおもちゃ
は、最悪の品質で、Made in Japan は、「安物」の代名詞だった。

冷凍ギョーザ事件に
思う


2月2日

自衛隊の最新鋭イージス艦と漁船が衝突事故を起こした。漁船は真っ二つに折れ、船長とその
息子は行方不明で、絶望視されている。事故発生から石破国防相に報告が届くまでに2時間も
かかったことが問題視されているが、それ以上に、多数の漁船が操業している中を、自動操舵
で突っ切ろうとしたことに、初歩的なミスがあると専門家は見る。
このイージス艦は、洋上から迎撃ミサイルを発射できる最新鋭のもので、本当に必要か導入時
に物議をかもした代物だ。航行の初歩的知識に欠ける乗組員が、最新鋭の船の操船にかかわる
図は、あまりにアンバランスで、首を傾げたくなる。日本の危機管理を託すことができるかどうか、
疑いたくなるのを禁じえない。イージス艦は高価なおもちゃではないはずだ。

イージス艦と漁船の
事故


2月20日

3月分
8月分