ブリッジに子供が2人いた それから鳥  ドローイング 60x42cm

ロンド  10F

ぼんやりした欲望のかたまりみたいな女たち  50F

メスをアルコールランプの青い炎に  10F

星300 そう4つとしておこう  50F

11のかけらに割れました  10F

東西と南北の回れ回れのゲーム  SM

寄生虫の骸骨  SM

黄色いかたつむりのぬけがらが砕け散った  SM

太陽は天空を行ったり来たり  SM

鵞鳥が7羽  10F

昨年の個展にも同じ副題であるSuper Castingが使われた。Castingは人物に役割を
当てはめること。一般的には映画や舞台で役者が特定の人物に扮する時に使われる。
それにSuperがつけられているのは、原典に登場する人物のセリフを、小泉光子が
自分流にアレンジして再びCastingしていることを表している。和歌の世界でいう「本歌
取り」とでも言おうか。

さて、その原典。今回はフランスの前衛的な小説家だったボリス・ヴィアン(Boris Vian
1920-1959)の「北京の秋」。作品のタイトルには文中の登場人物のセリフが当てはめ
られている。

一見天地が逆になっているように思える画面構成は、原典に必ずしも忠実な再キャス
ティングではなく、自由な発想に基づく再キャスティングであることを象徴している。
これからしばらくはこのシリーズが続きそうだ。

Oct.29-Nov.10, 2018


片目の男は王様だぜ  ドローイング 35x16cm

夢を見ているハツカネズミ  10F

騒々しく湯気が立ちのぼる  10F

小さな青いブラン放電が髪の毛から  20F

病気の椅子  10F

スーツケースを渾身の力をこめて放りあげた  10F

光の束に切りさかれる夜  10F

土色の虹  10F

太陽が作った彼女のとても美しい影  SM