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那須 弘一/NASU,Koichi  1946-2004 

無題/Untitled,2001  42x30cms drawing on paper on aluminium boad

この世代の作家は、ほとんどがミニマルアートの洗礼を受けている。那須
弘一も、その一人で、若くしてドイツに渡り、日本人の感性を生かした作品
を作り続けた。この作品は、アルミ板にわしを貼り、その上に色を載せてい
る。軟質に見えて強固なテクスチュアーは、ほとんどモノクロームの画面
と、うまく共鳴している。

崔 石鎬/Choi SukHo   1955-

無題/Untitled, 1984, mixed media on card boad, 35x93.5cms

韓国・京畿道に生まれ、ソウルの中央大学で絵画を学んだ崔は、しばらく絵画作品を発表してい
たが、1992年に日本に移住。京都芸大大学院で彫刻を履修したのを機に、木彫に転向。1995
年には、大阪トリエンナーレで銅賞(作品「幸福の門」)を受賞、以後日本を中心に、精力的に作品
を発表している。写真の作品は、彼が29歳で日本ではじめて発表した作品。IBMの製品が入って
いたダンボールの上に、メッシュや糸などを置いてスプレーをしている。

中川 佳宣/NAKAGAWA,Yoshinobu  1964-

月時計/Moon Dial, 1989, mixed media, 25x25x20cms

大阪芸術大学で絵画を学んだ中川は、1989年の第五回吉原治良美術コンクール展でのグランプ
リを皮切りとして、1996年の第1回昭和シェル石油現代美術賞展における最優秀賞など、これまで
数々の賞を受賞。この作品は、89年のグランプリ受賞直前の作品。やしの実を半分に切って、着
色したもの。

柳 休烈/YU, HuYeoul  1948-

韓国・全羅道生まれ。全北大学卒業後、絵画の制作だけに専念。地方にありながら、独自の表現
主義的な作風に徹してきた。韓国の一部の評論家からは、「韓国の問題作家」と称されたこともあ
った。地方主義を貫く彼は、90年代の韓国の高度成長期にあって、地方文化を擁護するKBSのTV
番組「全羅道の芸術」のキャスターを連続して勤めたこともある。写真の作品は2003年の天野画廊
での個展での作品。破れた傘には、彼自身の人生を語らせている。

無題/Untitled, 2003, oil on canvas, 27x41cm

無題 木製フレームにシリコンゴム  41x30cm

神戸生まれ。1965年に、奥田善巳、河口龍夫らとともに、グループ<位>を結成。インスタレー
ションやパフォーマンスの作品を発表。個展で発表する作品は、シリコンを素材にhして、表と裏
を反転させたものが多い。

豊原 康雄/Toyohara,Yasuo  1940-

ソフィー・メロン/Sophie Melon  

パリで美術の勉強をした後、1981年から3年間、ソフィーは、京都芸大に留学。鈴木治教授の
もとで、陶芸作品の製作に取り組んだ。帰国後は石や鉄を素材にして立体作品を作ることが
多かったが、日本で学んだやきものの味わいは忘れがたく、焼成によらないで、樹脂を使う方
法を開発。これによって、作品完成までの手順を簡素化し、時間を大幅に短縮する一方、やき
のもでは使えなかった金属や布などを作品に取り込むことに成功した。

おまもり コンクリート樹脂に着彩、銅版  8x8x5cm